今週一週間は、このテーマでお話をいたします。
葬儀社の目から見た介護と看取り、そして葬儀のご案内シリーズです
シリーズ
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3. 在宅介護を支えるサービス
可能な限り住み慣れた自宅で生活を続けたいと考える人も多いでしょう。在宅介護を支えるサービスは多岐にわたり、これらを上手に活用することで、介護者自身の負担軽減にもつながります。
介護保険サービスには、利用者の状況やニーズに合わせて多岐にわたる種類があります。これらのサービスを適切に利用することで、在宅での生活を継続したり、介護者の負担を軽減したりすることが可能になります。介護保険サービスの種類
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訪問介護:
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身体介護: ホームヘルパーが利用者の居宅を訪問し、入浴介助、排泄介助(おむつ交換、トイレへの誘導など)、食事介助(食事の準備、摂食の介助)、体位変換、着替えの介助、清拭など、利用者の身体に直接触れて行う介護を提供します。
利用者が自身の力でできることを尊重しつつ、できない部分をサポートすることで、ADL(日常生活動作)の維持・向上を目指します。 -
生活援助: 掃除(居室、浴室、トイレなど)、洗濯、買い物代行、調理(利用者の状態に合わせた献立作成や調理)など、日常生活に必要な家事を支援します。
あくまで利用者本人の生活を支援するものであり、家族のための家事や来客への対応、趣味活動の支援などは含まれません。
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訪問看護:
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看護師や准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが利用者の居宅を訪問し、医師の指示に基づいた医療的ケアを提供します。
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主なサービス内容: 病状や健康状態の観察(バイタルチェック、全身状態の確認)、医療処置(点滴管理、カテーテル交換、たんの吸引、経管栄養管理など)、褥瘡(床ずれ)の予防と処置、服薬指導と管理、ターミナルケア(終末期医療)、家族への介護指導や精神的サポートなども行います。
医療的な専門知識を要するケアが必要な場合や、退院後の在宅療養を円滑に進めたい場合に利用されます。
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通所介護(デイサービス):
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利用者が日中に介護保険施設(デイサービスセンター)に通い、日帰りで介護サービスを受けることができます。
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主なサービス内容: 送迎、健康チェック、入浴介助、食事提供(昼食)、レクリエーション活動(体操、ゲーム、手作業など)、機能訓練(生活に必要な動作の維持・向上を目指す軽度な運動)など。
自宅に閉じこもりがちになることを防ぎ、他者との交流を通じて社会的孤立感を解消し、心身の活性化を図ることを目的とします。
介護者の日中の負担軽減(レスパイト)にも繋がります。
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通所リハビリテーション(デイケア):
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医療機関や介護老人保健施設、介護医療院などに利用者が日中に通い、専門職によるリハビリテーションを受けるサービスです。
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主なサービス内容: 医師の指示に基づき、理学療法士(身体機能の回復・維持)、作業療法士(日常生活動作の訓練、生活環境への適応訓練)、言語聴覚士(嚥下訓練、構音訓練など)による個別または集団での専門的なリハビリテーションが行われます。
身体機能の回復や維持、ADLの向上、QOL(生活の質)の改善を目指します。
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短期入所生活介護(ショートステイ):
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介護老人福祉施設や介護老人保健施設などに短期間入所し、生活全般の介護サービスを受けることができます。
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主なサービス内容: 入浴介助、食事提供、排泄介助、レクリエーション、機能訓練など。主に家族が病気や冠婚葬祭、旅行などで一時的に介護ができない場合や、介護疲れによる負担軽減(レスパイトケア)を目的として利用されます。
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福祉用具貸与・購入:(自治体によって変わることがありますのでご注意)
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福祉用具貸与: 利用者の心身の状態や生活環境に応じて、日常生活を支援するための福祉用具をレンタルするサービスです。
介護保険が適用される品目として、車いす、車いす付属品、特殊寝台、特殊寝台付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり(工事を伴わないもの)、スロープ(工事を伴わないもの)、歩行器、歩行補助つえ、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置などがあります。 -
特定福祉用具販売(購入): 入浴や排泄に関する用具など、レンタルに適さない衛生用品などを購入する際に、その費用の一部が介護保険で給付されます。
対象品目には、腰掛便座、特殊尿器、入浴補助用具(入浴用いす、浴槽手すりなど)、簡易浴槽、移動用リフトのつり具部分などがあります。
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住宅改修:(自治体によって変わることがありますのでご注意)
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利用者が住み慣れた自宅で安全かつ快適に生活を続けられるよう、自宅を介護しやすい環境に改修する際に、その費用の一部が介護保険で給付されるサービスです。
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主な改修内容: 手すりの取り付け、段差の解消(スロープの設置、敷居の撤去など)、滑りにくい床材への変更、引き戸への扉の交換、洋式便器への交換など。
改修前にケアマネジャーに相談し、事前に市町村への申請が必要です。
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介護保険外サービス
上記以外にも、忘れがちなのが、介護保険の枠外で提供される有用なサービスの配食サービスです。
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配食サービス:
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栄養バランスの取れた食事を自宅まで届けてくれるサービスです。
高齢者向けの食事や、病状に合わせた特別食(糖尿病食、腎臓病食など)を提供するところも多くあります。 -
単に食事を届けるだけでなく、配達時に利用者の安否確認を行い、異変があれば緊急連絡先に連絡するといった見守りサービスを兼ねている場合もあります。
買い物や調理が困難な利用者や、栄養状態の改善が必要な場合に非常に役立ちます。 -
サービスを提供する会社によって内容が異なりますので、その都度契約時に確認願います。
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これらのサービスは、利用者の自立支援と介護者の負担軽減を目的としており、個々の状況に合わせて適切に組み合わせることで、より質の高い生活を送ることができます。
利用を検討する際には、まず地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談し、具体的なニーズに合ったサービス計画を立てることが重要です。
ご参考程度にお願いいたします。
詳しくは、各自治体の高齢福祉課とかにご相談されることをお勧めいたします。
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次は「 介護者自身の心身の健康維持」です。
介護をする人の心身のケアなくして、介護はできません。
応援する人を支援(バックアップ)することではじめて社会が成り立ちます。
これは、3.11 東日本大震災だけでなく、能登半島地震、阪神淡路大震災でも同じことでした。
分断された集落をどのように周囲でサポートし続けられるかでQoLが変わって、病気や怪我が減っていることがわかっています。
しかし、その支援する人たちの後方部隊があってこそヘビーローテションが成り立つわけです。
次回はそのようなお話になります。共倒れをされないように。
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