葬儀後の遺品整理問題

8月のエンディング産業展では、遺品整理と空き家対策が目立ちました。

遺品整理と言えば、Keepersさん。
この業界の先駆者でもあります。
言い方が悪いかも知れませんが、他はみんなキーパーズさんの後を進んでいるだけで、何一つ目新しいことがない。

これは2011年のフューネラルビジネスフェアの時の映像です

今回も遺品整理している会社に何社かお話を伺うことが出来ましたが返ってきた答えはすべて残念なことばかり。あー、同業者さんを調査していないな。
業界をより怪しくしている感じとしか受け止めれなかったのは事実です。
そして、そこの最後の終着点は自宅の整理でしょう。

自宅や土地の場合、遺品と違って、「権利」がその人だけではなく、大勢にあることが多い。
古い建物は価値がないことは多い。しかしその土地はどうか。
東京都内ではやはり土地の権利が複雑になっていることが多い。

そこで一番大きい遺品整理が土地やマンションの部屋の整理である。
今回のエンディング産業展には多くの不動産管理会社や治安のために空き家を減らそうとするNPOなどが出展していた。
空き家の中には事故物件と呼ばれるものもあるだろう。
常に死を見ている葬儀社から事故物件と言って公平な取引から外されてしまうのも腑に落ちないところもある。しかし、実は、多くの場合、不動産管理会社が1ヶ月でも借りて、名義変更してしまえば告知義務がなくなる。

空き家の中には、名義の問題だけではなく、衛生的や建築的な問題がある建物もある。火災になることすら。ちなみに、私の実家の隣りのアパートの空き室が家事になり全焼した。出火原因は換気扇が長年つけっぱなしになっていて(大家さんがブレーカーを落とさなかった?)トラッキング火災だそうだ。
その他、景観の課題やその空き家があることによって周囲の地価が下がることすらあったり、倒木問題すらあるだろう。地価や景観の問題はともかく、火災や倒木や建物の倒壊は非常に危険である。

空き家を所得していると、損なことも多い。
今年の4/1から平成31年まで空き家に対する譲渡益の税金免除があるので、税理士に聞いてみると良いだろう。それに所得してから5年以降の売却は税金が安くなると言うのは誤解でもあり、建物を所有した時点から5年であるので、築20年であれば、とうの昔に5年は済んでいるので既に税金は安くなっているはず。
この当たりも税理士にきちんと聞いて欲しい。

権利者の問題もあるだろうが、逆に更地にしてアスファルトを敷いて駐車場にし、利益を生むような土地にすれば良いこともある。
相続で遺品の中で一番大きいのが不動産であり、葬儀後よりも、できたら終活の時点で土地や建物をどうするか考えておくことが大切であろう。

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